2017年5月20日土曜日

インタビュー記事と紙装本の修復報告



『帝国データバンク史料館だより Muse』Vol.29
岡本氏のインタビュー記事が掲載されています。
帝国データバンクのWEBマガジンページよりご覧いただけます。



ALPINI, MEDICINA AEGYPTIORUM 

近藤氏が担当した本の修復記録をHPに掲載いたしました。
18世紀のペーストペーパー表紙の仮綴じ本現状の製本形態、部品もできるだけ残して修復、補強して保存ケースを制作。
掲載をご快諾くださいましたご依頼主に感謝申し上げます。



2017年3月6日月曜日

『お噺の卵』 の修復


武井武雄著『お噺の卵』の背表紙復元をご依頼されました。
ご依頼主のご意向が「本文・表紙等は現状のまま手を加えず、あくまで綴じ直しと背の再生のみ」ということなので、綴じを解体し綴じ直しをして、新規の背を作り表紙張りすることを主作業としています。
失われていた背タイトルは活字ではなくデザインされたものだったので、依頼主が図書館でコピーされた完本の背タイトルを元に新たに金型を作製、箔押しを外注しています。金型作製のための原稿制作を藤井が担当しています。
(修復 : 安藤喜久代)

記録の公開をご許可いただいたご依頼主に感謝いたします。
最近の修復記録は本の修復工房ウェブサイトに掲載していますのでどうぞご覧ください。

2016年11月17日木曜日

仮綴じ本の製本



1920年発行の仮綴じ本。
修復前は背表紙の欠損と本文紙、表紙の経年劣化やしわがある状態。
ご依頼主のご希望で仮綴じのままではなく、丸背クロス装に製本します。


主な作業委内容は、ドライクリーニング、表紙および本文ページの補修。 
本文紙を揃え直して三方断ちし、表紙、裏表紙を本文に組み込れ、麻フィセルの支持体に麻糸で綴じます。

開閉がよくなるように幅広クータをつけ、麻クロス装のくるみ製本の仕様で製本。
元の表紙の部分を撮影してタイトルを作成、貼りこんで完成です。



修復・製本 藤井敬子

ウェブへの掲載をご許可くださいましたご依頼主に感謝いたします。

2016年11月16日水曜日

アルバムの修復

昭和30年代初期の写真アルバムの修復です。



修復前の状態
中身の背の割れ、表紙材の破れのため、開く事が難しい状態。
カバーの紙はセロテープで固定してある。色見返しは変色している。

修復方針
閲覧できるように、将来にわたって保存できるように修復する。
元の雰囲気を変えないように直す。カバーとして使われている包装紙は、ケースに使用して残す。



主な作業
中身:ドライクリーニング、破れを和紙で補修。割れた背を貼り合わせ、背固めをし寒冷紗を貼る。新規花ぎれ、クータ、新規色見返しをつける。
表紙:背部分の布を色を合わせた和紙で裏打ちし、さらにキャラコ布を裏打ちして表紙とつなぐ。表紙の損傷部を和紙で補修。補彩および全体にセルロース糊溶液の塗布。

ちり厚の中敷き付きスリップケースの制作。

結果:元の雰囲気を残しながら強度をもった修復ができた事で、オーナー様にも満足していただけた。

(修復担当:近藤理恵)
掲載をご許可くださったご依頼主に感謝いたします。本の修復工房ウェブサイトにも掲載していますのでどうぞご覧ください。

2015年12月1日火曜日

修復報告

「本の修復工房」のウェブでも修復例をご紹介していますが、私たちが手掛けた
『内田嘉吉文庫の修復報告』が千代田Web図書館の「コレクション」に収録、公開されました。
修復後の本も特別研究室でご覧いただけます。

「100年後も手に取れる本に ~内田嘉吉文庫修復報告~」展示解説パンフレット
著者 日比谷図書文化館特別研究室
出版社 日比谷図書文化館
発行日 2015.06  図書タイプ PDF

https://weblibrary-chiyoda.com/

内田嘉吉文庫をはじめ、旧一橋図書館本、明治期以前の和本など約20000冊の図書を活用した、
展示やセミナーなどの活動がまとめられた特別研究室サイトページからもダウンロードできます。


2015年10月19日月曜日

18日の工房



18日の本の修復工房の様子です。
初日から修復作業をされていた背が壊れていた仮綴じ本は、完成間近です。
19世紀から時間を超えて残されてきた本の命もこれらの手当でまたのびていきます。



ドイツで出版されたインゼル文庫の表紙はどれも素敵です。
この古書は図書館のものだったので、シールが貼られていたのを外してすっきりさせました。
トム・ソーヤの本は角の傷みを修理しています。




2015年10月18日日曜日

2種類の糸かがり


安藤氏が漢和辞典の修理でリンクステッチで外れた折丁をかがりました。


藤井は「Uncle Tom's Cabin」の綴じ直しで、テープを支持体にした綴じをしました。
支持体のテープもかがり糸も素材は麻です。


お直し市場での「本の修復工房」は明日19:00まで開催いたします。
みなさまのご来場をお待ちしております。