背表紙の傷み
図版はずれ
まず、図版ページの修復を行った。折丁の真ん中は綴じの要となる部分なので、足の用紙をはずさず、上から和紙で補強した。すでにはずれているページやはずれそうなページから足の用紙を除去、和紙でページ間をつないだ。その上で、図版ページとその前の印刷本文の折丁をリンクステッチで綴じ、かがりの補強を行った。
図版のつなぎ
図版の綴じの補強
表装材のクロスと同色の布を裏打ち、厚めの洋紙で土台を作った。背表紙をはずし、おもて・裏表紙のノドの表装材を持ち上げ、紙の土台に付けた布を貼った。その上に、オリジナルの背表紙を戻し、糊付けした。
中性紙による保護ジャケットを作成した。
修復・記録:平まどか
記録の公開をご快諾いただきましたご依頼主に、感謝いたします。
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